2008年9月18日木曜日

映画「男と女」は過ぎ去ったクルマ文化の象徴だったのか!

テレビを見ていたら、往年のフランス映画「男と女」をやっていた。もう何度もテレビで見た記憶がある。昔々のメロドラマなのに、なんであんなに人気があるんだろう?

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お話しはごくつまらないもの。女が死んだ亭主の事をいつまでもウジウジ忘れられないので、幸せを掴めずにいる。男はいろいろ努力して辛抱強く待ち続け、ついに女の心を解き放つ。アホらしい。でもこの男の手管は今でも通用しそうで、それでこんな映画がいまだ人気があるのだろう。最近の映画とか小説は「マンネリ」と「クリッシェ」ばかりでつまらないから、すでに面白いという評価が定着した「古典」をみたり読んだりする方が忙しい人にとって時間の無駄にならないということかも知れない。

その点については、かなり同感。われわれ現代人は、つまらないものを粗製乱造する今どきの「芸術家」とやらを食わせねばならぬ義務はないんだから、面白ければ古いものでも一向に構わないのだ。それでは「文化振興」に繋がらない? これまた一向に平気。昔の天才も、みんな死んでからようやく評価されたものだ。生きてるうちにちやほやされた連中は結局歴史に名を残さなかった。みんなが「ベストセラー」とやらに付和雷同して騒ぎ、今どきの「芸術家」を甘やかすのは、結局芸術のためにならないのである。みんなようやくこれが分かっていたことが、今の出版業界不況の根本原因。

ところでこの映画(「男と女})は、自動車文化を基盤としていると、今頃気がついた。汽車より自分で運転する自動車の方が速いというのがキモ。ホントにこれがキモ。思えばこのテーマは、古来(?)から映画で繰り返し使われてきた。

クルマは西部劇のカウボーイにとっての馬や、黒澤映画にとってのウマと同じで、自由な男の象徴なのである。これさえあれば、しがらみを脱して、何処にでも自分の空間を保持しながら行けて、しかも女子供が乗る汽車より速い。これこそが男のロマン。この映画は男のクルマ(マスタング)なしには成り立たなかった。

最近のニッポンでは、若者のクルマ離れが著しいという。若者が車を買うとしてもファミリータイプのワンボックスカーだとのこと。なんたること! 世も末だな。新幹線などのクルマより手軽に速く移動できる手段が出来たことが原因か。技術の発展が男をダメにする例である。

4 件のコメント:

岡 さんのコメント...

3年ほど前、「男と女」の音楽を担当したピエール・バルーのコンサートが岡山の小さなライブハウスでありました。映画の中のナイーブな若者がいつの間にこんな渋いジイさんになっていたのか、と少々がっかり。でもそういう自分も19歳から還暦までタイムスリップしてました。

余丁町散人 さんのコメント...

岡山の岡さんですか。荷風が訪れた桃園の近くの。お久しぶりです。ブログをやっておられるならURLをお教え下さい。やってられないならこのブログ経由 Blogger で簡単に作られますよ。いかがですか?

岡 さんのコメント...

地元経済誌、VISION岡山(週刊誌)にスローライフというコラムをもっているのですが、この雑誌をオンラインで購読するには年間25200円もするので、原稿をブログにして公開しています。プロフィールは公開していません。
商業誌に原稿料をもらって掲載している記事をブログにも載せるのは著作権はともかく何となくまずい気もするのですが、まあいいかと。
urlは
http://gogo4ji.blogspot.com/
です。

余丁町散人 さんのコメント...

リンクをありがとうございました。面白いですね。今後も楽しみにして読ませていただきます。