NHKスペシャル|阪神・淡路大震災 秘められた決断富士常葉大学や京都大学の防災専門家からなる研究グループは、阪神・淡路大震災で被災者の救援や支援を担った神戸市職員150人余りから当時の対応について聞き取り調査を行ってきた。災害に直面した当事者に対して詳細な聞き取りを行い、その言葉から教訓を導き出す「災害エスノグラフィー」と呼ばれる研究である。震災の罹災者だった上田早苗さんのナレーションもよかった。一番腹が立ったのは、遺体の非認定施設での火葬(野火)を、厚生省も仕方がないというのに、自分の思いこみだけで禁止して、ドライアイスも支給せず、何千人もの遺体を三週間も腐るままに放置しておいて、これが正しいことだったという神戸市のお役人のケース。インタビューではいまだに自分はいいことをやったと信じているようだが(「ちゃんとした」火葬をしないと遺族は幸せにならないとかいまだに主張している)、無能な地方行政なんては、なくなってしまった方がよほどいいという例である。
集められた証言はA4版でおよそ2400ページ。避難所のトイレ設置から犠牲者の斎場手配まで。被災地は何に直面し、人々はどう動いたのか? その現実を、時系列であらゆる角度から捉えたかつてない記録だ。しかも、この聞き取りは「非公開」を前提に行われたため、行政マンらがこれまで胸に秘めてきた「苦悩と選択」が克明に語られている。
どの命を優先して救うのか? 被災者に不満が残らない物資配布の方法は? 数千もの犠牲者の火葬をどう行うのか…? NHKは、研究グループと聞き取り調査の対象となった神戸市職員一人一人から了解を得て、その原文を入手してきた。
番組では、新たに明らかになった証言に独自の取材を加え、阪神・淡路大震災の実相を再現。今後起こりうる大災害に備える上での教訓を探る。
救援物資の配給でも、お役人のやり方では結局うまく行かず、住民にまかせるようになってはじめて機能し始めたというケースも報道されていた。あいつらお役人はホンマに役立たずで社会の癌。税金で食っているだけの税金ドロボー。
散人も個人的に兵庫県庁の無能ぶりを目撃している。震災の朝、西宮の家屋がほぼ全壊状態になるなか、6時過ぎにはすでに自衛隊伊丹の緊急支援部隊が西宮に到着していた(自衛隊はさすがに早い)。でも兵庫県庁の「支援要請」がいつまで経っても出されないために(自衛隊は地方自治体の要請でしか動けない)、目の前の何百人の住人が崩壊家屋の下で死にかかっているのに、彼らは幌付きトラックのなかに隠れて待機せざるを得なかったのである。実に手持ちぶさたにしていたのが印象的だった。この目でみたからホントのことである。
公務員とは身分。行政とはあいつらの「メシの種」を保証する制度でしかない。そう実感したのが阪神大震災であった。
3 件のコメント:
「自分の思いこみだけで禁止して、ドライアイスも支給せず、何千人もの遺体を三週間も腐るままに放置しておいて、これが正しいことだったという神戸市のお役人のケース」
これは正確ではありません。
芸能週刊誌同様に、番組は一部の会話のみを取り上げて放映しているので、誤解を与える発言になっています。
それに実際は地震発生から2週間。NHKの間違いです。
職員はトップはもちろん地震発生直後から皆、不眠不休で過労死するものまで出るほどにことに当たりました。
あなたの発言は当時、ことにあたった神戸職員の心を傷つけます。
http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/circle/960412.html#g4123
まあ、気持ちはわかりますが、行政の規制が多すぎるのです。だから地方公務員の仕事が増えてたいへんになる。大震災のときもダイエーは営業を続け、罹災者からカネを取るとはケシカランなど批判されましたが、あれはホントに助かった。
震災時、木っ端職員が役人面して、避難所の救援物資を好き放題していたとか。老人などの弱者苛めしてたとか。
被災者からは見えない所で、役所の職員連中は、結構楽してたとか。
そもそも、震災時に、自分達の身が一番かわいくて仕事しなかったのが、神戸市の職員だよな。
消防署員なんざ、TVカメラが回って無いところだと、仕事してねぇよ。
97%が近隣住民に助けられたんだよな。
幾らマスコミでごまかそうとしても、被災者は一生覚えてますからね。
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