2009年1月8日木曜日

『この世でいちばん大事な「カネ」の話 』(西原理恵子)……これ良書!

サイバラも遂にこういう本を書くようになった。『恨ミシュラン』からもう20年も経っているからサイバラも歴としたおばさん。自分のこどもたちの世代に向けて、彼女の人生哲学をホントに正直に書いている。今の世の「自分探し」とやらに惚けている甘ったれた若者は、ぜひこの本を読んでほしい:
Amazon.co.jp: この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ): 西原理恵子: 本: "内容紹介
西原理恵子が「カネ」を通して自らの生き様と理念を語る初の自伝的エッセイ登場!
故郷での貧しさゆえの八方ふさがりの生活。東京に出てきて学校に通いながら自分の絵を出版社に持ち込み次第に認められて行く。そしてギャンブル、アジアへの旅で出会った貧しい子ども達、大切な家族の事。
「お金」について考える事は人間関係・仕事関係、つまり自分と世界との関わりにつながっていくのです。
漫画で描かれた西原ワールドがより深く・よりリアルに迫って来る1冊。
西原ファンならずとも納得・感動の1冊です!"
くだらない本はどんどんゴミとして出す散人も、この本は永久保存だ。

名言集に収録したい名言が無数にある。その一つ:
「最下位」には「最下位」の戦い方がある!

これはすべての人に言える箴言。自分の実力相応で自分なりの努力をすればかならず道は開けるというもの。つまり自分の実力相応で努力して「カネ」を稼ぐことこそ人間の道だという。「自分にはもっと適した仕事があるはずだ」と自分探しとやらで、結局ボランティアなどのいわゆる「カッコイイ仕事」で自己満足をしている人たちは、これを読むときっと水をぶっかけられたような気分になるだろう。若者に多くの読者を持つサイバラがこういうことを言ってくれるのは、NHKなどは決して言わないことなので、まさに国家功労賞ものである。

サイバラはおばさんになってもまだまだエライ。サイバラ頑張れ!



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