2008年12月29日月曜日

「高速道路の事故渋滞は事故車両が撤去されれば解消する」(住友商事、加藤進社長)

今朝の日経「人こと」コラムで、住商の加藤社長が世界経済を語って掲題の言葉。これは名言である。

必要以上に「空元気」を出すことはない。同時に必要以上に悲観的になるべきでもない。資本主義は、バブルと恐慌の繰り返しである。これは心臓の鼓動みたいなもんだ。人類の文明はそれで死に絶えたりなんかしなかったことは歴史を読めばわかる。各国ベースで見ても恐慌で滅んだ国はない。むしろ元気で伸び盛りの国である証拠。回復にどの程度時間がかかるかはいまだ不透明ではあるものの、必要なことをひとつずつやっていけば、高速道路の渋滞と同じで、かならず正常化する。

世界を見回してみても、必要とされる投資はほとんど無限にある。最貧国の貧困問題は言うに及ばず、「先進国」日本でも都市部の生活環境の整備が(都市景観も含め)大幅に立ち後れている。あんな国際空港や国際貿易港は先進国として恥ずかしいし、都市の道路は劣悪で電線と電柱が立ち並んでいるし、住環境は最悪。やることはほとんど無限にある。それをファイナンスするお金は日本に存在するにかかわらず、遣われずに眠ったまま。不況が続くことは「合理的」ではないのである。

どの程度回復に時間がかかるかは予測屋の仕事であるが、とにかくそれまでに死んでしまっては意味がない。いい日を再び見るためにも各自の「長期間生存能力」が問われている。利権集団を儲けさせるだけのキリギリス的ライフスタイルを続けておれば確実に春まで生き残れないだろう。現下の不況は生き残り能力を養ういい機会でもある(若い人なら生きているうちに新たな大不況にかならず出会うことになるから、ここで訓練しておいたほうがいいのである)。

ガマガエルみたいにしばらく冬眠するか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私も読みましたが、「事故車による渋滞」とは言いえて妙ですネ。お説に同感です。

ついでに、『今日のギャフンな一言』
「日本は政治指導者が変化に対応するのではなく、首相自身が交代してまう」ジョセフ・ナイ

同じ今日の日経記事『シンポジウム・米新政権と日米同盟の課題』のなかで、マイケル・グリーン氏が「困難な時代の指導者に求められる要素は何か」と問うたのに対し、ナイ氏が「コンテクスチュアル・インテリジェンス」だと応え、「状況の変化に柔軟に対応できる能力と言う意味だ。オバマ次期大統領はこの能力に優れている。これに対して日本は、、、」と続く。

これだけ言われて日本の政治家は何かを感じるのか、何も感じないのか?

Unknown さんのコメント...

あっ、あのページ。ジョセフ・ナイの写真があまりに年をとっているので、心が痛んで思わず読み飛ばしてしまいました。年はとってもちゃんということは言っているのですね。読んでみます。

オバマがいいのは、あの優れた現実感覚。イデオロギーとかにこだわらない。日本の政治家にイデオロギーがないのは元からのことですが、利権団体の「力学」こそが「政治」と誤解しているのは、どうしようもなく救いがたいですね。自民党も民主党も「一票格差貴族」であるヒャクショウに媚びないと権力を握れない。NHKなどのマスコミもそう。ニッポンは「一億総ヒャクショウ化」に向けて一直線。