2009年1月20日火曜日

NHK「クローズアップ現代」:食卓が変わる?鮮魚の新流通……これとてもいい番組

NHK「クロ現」も最近よくなってきた、問題の指摘が鋭い:
クローズアップ現代 NHK食卓が変わる?鮮魚の新流通 鮮魚の流通で今、大きな変化が起きている。これまでは漁業者→漁港の卸→仲買→消費地の卸→仲買→小売店という何重もの流通業者を経ていたが、大手スーパーチェーンが漁港での直接買い付けを本格的に始めたのだ。今や鮮魚の購買は量販店が7割を占め、長年続いた鮮魚流通の"革命"と注目されている。 背景にあるのは、食の安全や新鮮さへの消費者ニーズ。複雑な流通経路の鮮魚は、鮮度や衛生面などの安全性が確認し難い傾向があった。また燃料高騰などで苦況に立つ漁業者側も直接取引を大歓迎。流通業者を通さないことで、収入増が見込まれるためだ。 一方、流通業者は、これまで以上に存在意義を問われている。中には、中小スーパーや鮮魚店との連携を強化して生き残りを図るところも現れた。激変する鮮魚流通の最前線と、私たちの食卓がどう変わるのか検証する。
(NO.2684)
ニッポンの鮮魚ビジネスとはまさに既得権集団のエサ場だったものだが、いま新しい取り組みが始まったという。

ニッポンの鮮魚ビジネスとは、消費者に神話を刷り込むこと(だますこと)によって成り立っている。「大間のマグロは一匹1000万円の値打ちがある」とか「関サバ一匹何千円でも安い」とか「初鰹は女房を質に入れてでも食え」とか「スズキは冬は食えない」とか「規格より小さなサカナは人間の食い物ではない」いうのは全部神話。そういうことで魚屋に並ぶサカナの値段は漁港値段から4倍にもなっているのだ。騙されているのはナイーブな主婦たち。むしろ神話を信じているアホ亭主が奥さまにそれを強制し、奥さまがそれに対応しているだけかも知れないけど、いずれにしてもアホ。

世界不況が進行し、みんながビンボーになるなか、消費者はもっともっと賢くならないとサバイバル出来ない。既得権集団にボラレぱなっしでは確実に生き残れないのです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

小生も視ました。タダ、アナウンサー氏"値段だけじゃなく安全安心”と例の詔・呪文を忘れずに入れていましたね。
この番組、漁業の問題点に触れるなら、漁獲割り当てのオリンピック方式の問題点にも言及して欲しかったです。

Unknown さんのコメント...

>"値段だけじゃなく安全安心”

まあ、NHKですから畠山アナとしても原稿に書いてあるから読まざるをえなかった。でも彼はそんなことは信じていないのであまり目立たない表現で「一応」言っておいたぞという感じにとどめた。クニヤだったらギャーギャー叫びまくったところ。帰ってくるな>クニヤ

「オリンピック方式」を廃止できないのはニッポン漁民の民度の低さ故。欧米では普通のやり方だけれど、ニッポンで導入すれば必ず「小さなサカナ」を棄てる漁師が現れる。ギョーカイの体質が古すぎるのです。