日経新聞社がインターネットで全国1000人を対象に調査した結果である(左のグラフはクリックで拡大)。ニッポンの消費者は想像以上に賢い。この調子でやれば大不況も大丈夫だ。
いまのニッポンの食卓は利権集団による宣伝に踊らされた一種のバブル状態。ちょっとだけ平常心を取り戻すだけで、いくらでも節約の余地があるのだ。大不況もライフスタイルを見直す良い機会と考えるのが「ポジティブ・シンキング」である。
先日サイバラの新しい本を読んでいたら、サイバラが小さかった頃、お金がないくせに見栄ばかり張るダメ父親のおかげで朝からビフテキとかメロンが出たとの記述があった。いくら戦後の飢餓世代は食い物に対してこだわりがあるといってもこれは異常だ。案の定父親の事業は破綻してしまう。
昔の日本では満足に飯が食えなかったから、そのコンプレックスから現代日本人は異常に食い物にこだわるようになった。朝から旅館料理のような手の込んだものを食うのはその一例。こんなのはニッポンの伝統でもなんでもない。贅沢三昧をしたマリー・アントワネットも朝はパンとコーヒーだけだった(だから「パンがなければ菓子パン(ブリオッシュ)でも……」といった)。経団連会長だった土光敏夫氏のメザシの夕食は有名。資生堂の福原義春社長も晩ご飯は納豆だけということもあると(某週刊誌の食卓チェック)。
ビンボー人ほど食い物にこだわる、だからいつまで経ってもお金が貯まらない。
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