酒場放浪記 | #274 浅草橋「鈴木酒場」: "浅草橋駅から徒歩5分。昭和2年に先代が酒屋として創業、昭和22〜23年頃現在の居酒屋の形態となり、現在は2代目店主が営む。カウンターの大皿料理は先代から伝わったシンプルな味付けで、また店主の手作り季節料理も美味で、とくに冬のさくら鍋はこの店の自慢。日本酒は酒場世代には懐かしい灘の忠勇。現在の店舗も昭和初期の建物で、船大工が丸太から見立てた檜のカウンターや年代物の冷蔵庫が鈴木酒場の歴史を語る。"日頃、NHKなどの「イナカ万歳」番組ばっかり強制的に見せられているので、東京下町を題材にしたこの番組はとても新鮮だった。
ガーリックバター付き牛肉串焼き、サルサソース付きのシャモ焼き、それぞれ120円。いいね〜。へんな回転寿司より、炭水化物がないだけ、よほど栄養バランスがいい。しかも同じ値段。回転寿司に行くのもいいけれど、下町の呑み屋の方がボラれる程度が小さい。
番組を見て感じたのだが、日本の首都東京の中心地であるはずの伝統の下町はビンボーである。住環境も劣悪。豪邸が建ち並ぶニッポンの農村地域とはえらい違いだ。東京都民は、戦後の自民党政治によって搾取しまくられたのだから仕方がないといえばそれまでだが、戦後の経済発展を支えたのは彼らであったことを考えれば、あまりにも不条理。
それはともあれ、浅草の神谷バーとか門前仲町の酒場とか、あれはニッポンで一番良質の観光スポットではないか。馬鹿高いイナカの温泉旅館こそがニッポン文化だとか言って外国人観光客誘致の目玉に据えて居れば、誰も来ないので成功しないと思う。
4 件のコメント:
寿司屋にしても牛込あたりで昔からやっている店はそんなに取らないし、本来安い食材を旨く食べるものだということはわきまえていて、イカ釣り漁民が燃料をバカバカ使った上に保証を要求していることなどには批判的ですよ。
成り上がりとか田舎者相手に商売している店がダメになるんだと思いますね。
最近、神楽坂に行ったら「いさみ寿司」がいまだに営業しているのに驚きました。昔々矢来町に住んでいたときは出前でよくお世話になったのですが安かったです。まっとうな商売が長続きするという例ですね。
いや、本当にそうですよ。安い呑み屋のほうが余程健全だし、選べば安くて十分うまい。梅田の立ち飲みで去年だったかな記憶が曖昧ですが、おでん種3種で300円が2種300円になったのを見て仰天しましたけどね(笑)。文句でませんよ。十分ですもの。
でもあれです、散人さん。世界中どこだって、旅行客からはぼるじゃありませんか。詐欺ですよほとんど(笑)。海外の客からどんどんぼったくればいいんです。安いところは日本人だけの聖域です(笑)。
そうですね。ボッたくられるのは客が(外国人観光客のように)事情を知らないからですね。同じ日本人でも(外国人観光客のように)ナイーブな消費者がぼられてしまう。彼らは余分に消費税を払っているのと同じ。
ニッポンのノーソンをみんなの税金である財政支出で食わせるよりアホな消費者だけが払う「余分の消費税」で食わせる方が、一般納税者は得をするということになりますか。
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