2008年10月28日火曜日

NHKクロ現:カンボジアNGO、親切のつもりが迷惑に

今晩のクロ現。カンボジアでNGOが掘った井戸からヒ素がでて、みんな苦しんでいるという:
クローズアップ現代 - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]: "クローズアップ現代「善意の井戸で悲劇が起きた」
今、アジアで井戸掘りを行うボランティアが中高年や若者の間で人気になっている。各国のNGOが行う井戸掘りだが、中にはヒ素が検出されるものが出ている。実態を伝える。"
そのことについては何も云わない(仕事というものをすれば、所詮よくあることだから)。でも番組に出てきた若者が「自分探しのために」カンボジアで井戸を掘っているという言葉には引っ掛かった。

昔、橘玲がこんなことを言っていた:
豊かな社会では「自分探し」の旅が流行するが、大抵の場合、探すべき自分は最初から存在しない。

そうなんだよな〜。「自分探し」なぞ言っている若者には、最初から「自分」というものが存在しないのである。人生というものは、もっと厳しいものだ。まず自分が食うだけのものは自分で稼ぐ。その次は家族を食わせる。これだけでもたいへんなことなのである。「自分探し」なぞというものは、金と暇があるノーソン地主階級に生まれているのでない限り、しょせん分限不相応な贅沢なのである。

もっとも、ニッポンはすでに橘玲が言う「豊かな社会」ではなくなりつつある。つまりみんな確実に貧乏になっているのだ。でも、そのおかげで「自分探し」などという甘ったれた言葉が若者から聞こえなくなるとすれば、とてもいいことなのかも知れない。

でも結構そういうのはまだ多いのである。イラクで人質になった若者も地方の資産家の子供だったし……こういうことを解決するのが先か。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自分探しですね。嫌ですね。モラトリアム、青い鳥症候群、変身願望、、古来、若者多かった。しかし、18過ぎてそう思っているんだったら、鏡で自分を見れば良いのでしょうね。探すべき自分は目の前の自分しかない。それ以上でもそれ以下でもない。

Unknown さんのコメント...

あはは、毎朝ヒゲを剃るとき鏡の中に自分を「発見」しているのですね。百聞は一見にしかず。「鏡の騎士」の登場なり!小さいときはみんなそうなのですが、最近みんな大人になるのが遅くなったようですね。