2008年8月21日木曜日

『世界を動かしたユダヤ人100人』(マイケル・シャピロ)

わりかし面白かった。アインシュタイン、フロイト、ノイマン、キッシンジャー、リカード、マルクス、ディズレーリー、トロツキー、プルースト、カフカ、ベルグソンをはじめいろんな偉人の話が続く、もちろんモーゼやダビデ、イエスや聖パウロも「入っている」。正直「えっ?」と思うような人がユダヤ人だったりなんかする。勉強になりました。

世界を動かしたユダヤ人100人世界を動かしたユダヤ人100人
Michael Shapiro 大谷 堅志郎

講談社 2001-08
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なぜユダヤ人に「偉人」が多いのか? 著者は説明はしていない。一神教の論理性の問題なら分派のキリスト教徒もイスラム教徒も同じ。DNAの問題なら今の中東の人は偉人だらけということになるしそうでもないだろう。やはりおかれた境遇だ。散人流に言うなら「彼らは常にナショナリズムのドツボから超越していたから」と言うことになる。傍目八目と言うではないか。「品格、品格」などと言って、自己満足的夜郎自大を続けていては、先が読めない。

この本索引がいい。章立てされている100人ばかりでなく、この本で引用された数多くの人名についても索引が整備されている。

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