2008年7月30日水曜日

NHKは例によって「たいへんだ、たいへんだ」と狼少年、でも IHT はこんなことを言っている

今晩のNHK総合。地球の環境変化のおかげで「ニッポン」はたいへんなことになると、大げさな煽り報道:
NHK 番組表: "夏の特集「ちょっと変だぞ日本の自然」の第3弾。「風が吹けばおけ屋がもうかる」のことわざのように、アジアの異変がまわりまわって日本の異変にもつながる様子を描く。標高4000mを越える「チベット高原」では、ウサギの仲間が大発生。この異変が日本の猛暑や豪雨とつながっている。シベリアでは、永久凍土の表面が解け湖がいくつも出現。この異変が、日本の魚の減少につながる可能性が指摘されている。"
でも今日の IHT 経由読んだ NYT は、もっと冷静な見方を紹介している。NHKは公共放送のくせに「B級メディア」とまるで変わらない。メリケンの民間新聞に良識で負けているようでは、情けない。

IHT :
10 things to scratch from your worry list - International Herald Tribune: "For most of the year, it is the duty of the press to scour the known universe looking for ways to ruin your day. The more fear, guilt or angst a news story induces, the better. But with August upon us, perhaps you're in the mood for a break, so I've rounded up a list of 10 things not to worry about on your vacation."

順番に簡単に訳すと:
  1. ホットドッグの飽和脂肪酸は健康に悪くない。イスラエルの研究機関が発表したレポートでは炭水化物ばかりを食べる人の方がコルステロールが高くなることが分かった。
  2. クルマの冷房は地球環境に悪くない。冷房を止めて窓を開けて走る方が、燃料の消費が多く地球環境に悪いとの研究結果が発表された。
  3. フッドマイレージを気にする必要はない。研究発表によると長距離を船で輸送するニュージーランド産の果物を食べる方が、小規模トラック輸送に頼る地元の果物より、温暖化ガスの発生が少ないことが分かった。
  4. 携帯電話が脳細胞に悪影響を与えると言う学説は真っ赤なウソだと判明。
  5. ビニール袋(プラスティックバッグ)のほうが、紙袋より地球環境に負荷が少ないことが判っている。
  6. プラスティックボトルは健康に悪くない。
  7. 人食い鮫をみんな怖がっているが、昨年鮫に食われて死んだ事故は南太平洋で一件のみ。
  8. 北極で氷が溶けているというのもウソ。今年の北極の氷の量は昨年より多い。
  9. 宇宙の問題でみんなが怖がっていることもウソ(略)。
  10. ワームホール(次元間移動ホール)も心配することはない(略)。

こういう人を安心させる報道こそが今求められているのではないか? 最近のNHKでは特に「環境・食糧問題」についての煽り報道が目に尽きすぎ。公共放送であるNHKは利権団体の利益代弁機関に成り果ててしまったのだろうか。

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