抜粋:
- 米国のことをダメだと言っても、世界を引っ張っていける国はほかにない。中国はアジアで圧倒的な経済大国になっていく。
- われわれはこの事実に心理的に対応できていない。懸念しているのは日本が国際社会で異端視されていくことだ。これはすでに始まっている。
- 日本は自分の居場所を確定すること。今は立ち位置を決めず、役割の拡大ばかりを求めている。まず何をする国なのか決めるべきだ。
- 日本人はみんな内向きになっている。世界に対する関心の低下は危機的な水準にある。
- 日本の若者は英語を学んで欲しい。特に語彙を増やして欲しい。帰国子女のような流ちょうな英語でなくてもいい。必要な単語を知っていれば自分の思想を妥協せずに伝えられる。語彙がない人間は思想を妥協させてしまう。
すべて名言である。特に日本の若者の語彙力の低下はひどいように思う(テレビぐらいでしか聞かないけど)。へんな「英会話」こそが英語が出来ることだという迷信がはびこったためだ。日常会話なんか出来なくとも一向に構わない。国際コミュニケーションでは、意味のはっきりとした(articulate な)「決め単語」をどれだけ知っているかが勝負なのだ。これは「英会話」なんか出来ないエンジニア同士の国際間の議論が専門のテクニカルタームだけをつなぎ合わせることだけでうまく行ってしまうことでも明らかである。
西欧語圏の人たちにはこの語彙不足の問題はない。むつかしい単語ほど(ラテン語ギリシャ語が語源であり)万国共通であるから。日本人の場合は最初からそのハンディがある以上、外国語教育もその実情に合わせてやらねばならない。
3 件のコメント:
まさにその通りです。日常英会話など意味がありません。ショッピングも会話よりも金ですしね。重要なことは、意味ある概念をどう伝えられるか?であって、それには語彙力なくては話しになりませんね。
ホテルに行くのは泊まるため、レストランに行くのは食べるため。そんなの誰もわかっているのに、英会話の教本では「部屋はありますか?」とか「食事をしたいのですが」とかの言い回しを憶えることになってます。馬鹿みたい。
自戒を込めてですが、
日本人はそもそも異端視されることを
喜んでいる国民
問題は根深いです。
コメントを投稿