2008年10月10日金曜日

ワインとチーズとコルニション

カミさんが用事で東京に行ってしまったので一人で夕食。簡単なものがいいなと思っていろいろ考えるが、簡単なレシピーが見つからない。インスタントラーメンでもけっこう面倒くさい。冷蔵庫を開けるとチーズとピクルスがあったのでそれで済ます。とてもおいしかった。シンプル・イズ・ベスト。

チーズはミモレットとコンテ。ワインはいつもの豪州ワイン(バンロックステーション)。ピクルス(コルニション)はイタリア製。東京から持ってきた黒パン(パン・ド・セーグル)がまだ食べられる状態だったので食う。ついでにロゼットのサラミも。

ついつい食べ過ぎてしまった。でも、歳をとるとこんなシンプルな食事が一番となる。準備時間ゼロというのが何より。

日本食やコメも嫌いではないのだが、作るのがとても面倒くさい。コメを炊くだけで一時間もかかる。あれは人が作ってくれると言うことが前提での食事だと思う。使用人がいるのが当たり前のだった昔の中産階級と違って現在のニッポンの奥さまはたいへんなのである。トータル経済では貴重なニッポンの労働力が食事の準備という作業のためだけに浪費されているように見える。マクロ経済の生産性が先進国では最低レベルに留まるのも、むべなるかな。

ニッポンの農村も、自分の商売を成功させるためには、面倒くさがり屋の高齢者のために「そのまま食べられる食材」の開発にもっと取り組むべきじゃないか。みんなが「ジュラルミン製胃袋」の持ち主先生みたいに(小泉武夫センセーのことね)自分で料理するのが好きなオタクばかりじゃないのである。


蛇足:

世界で金融危機(大恐慌)が進行中。株暴落に加え日本では円高が投資家に大きなダメージを与えている。でも心配は要らない。日本に住んでいても輸入食材などの輸入品を消費している限り、円高メリットが円高デメリットを相殺するのである。異常な円高と不況が同時進行する今にこそ、生活防衛のために外国食材を積極的に食うというライフスタイルが見直されてもいいと思う。

6 件のコメント:

岡 さんのコメント...

ラーメンさえ作るのがめんどうになるのは正常に年を取っている証拠だと思います。ある日本料理の大家が、「年を取ったら昆布や鰹節でダシを取るのがめんどうになった。今では市販のダシの素を愛用している」と新聞のコラムに書いていました。

年寄りが三ツ星レストランに走ったところで、2001年宇宙の旅の最後のシーン、老人が無機質で豪華な部屋で一人食事をとっているような情況になるのが関の山ということが次第に自覚されるようになりました。

私の母は2年前から胃に穴を開けて、そこから流動食を直接注入する生活をしています。胃瘻というものですが、ネーミングが悪いのでpegともいいます。
以前の母は体重が27kgぐらいまで落ちて極度の低栄養状態だったのですが、いまでは40kgぐらい、肌もとても90歳とは思えない艶と張りがあります。
注入はパウチをおへそのようなpegボタンにチューブを介して接続するだけ。パウチの中身は加圧バッグにより10分ほどで胃に入ります。

pegに対するイメージはどうしてもネガティブなものになります。自然に反するとか、食べる楽しみを奪うとか、、、
でも慣れるとそんなおどろおどろしい感覚はすぐになくなります。便利で簡単、しかも栄養状態は確実に向上するし、栄養や電解質のコントロールが極めて正確にできます。(食べ物は30回噛めとか、唾液とよく混ぜないと消化しないというのは一体何だったのか?)

そこで思うのですが、これは何も病人だけのものにしておくのはもったいない。健康な人でも極度に疲れて食べる元気もないとき、ごろんとしてテレビを見ながらへその横の小さなプラグから食事を注入できればどんなに簡便なことか。

カナダの鬼才クローネンバーグの映画にイグジステンツというのがありました。
脊髄のところに電極アタッチメントの受け口のようなものを造設しておいて、コンピュータと接続。すべての感情、感覚、麻薬効果などがコンピュータから送られます。バーチャルとリアリティとの区別のつかない恐怖と悦楽の世界に入り込みます。

近未来の老人には二つの接続口が必須になるかもしれません。お腹にPeg、背中に脳内コントローラ端子。

余丁町散人 さんのコメント...

インスタントラーメンは、チキンラーメンなら良いのですが、最近のものはやたらと薬味なんかのプラスティック袋が別れて入っていて、内容物をこぼしたりなんかしてウザイ。コンビニ蕎麦もそうですね。

「2001年宇宙の旅」のラストシーンは印象的でした。あんな状況ではいくら豪華な食事をとってもうまくもなんにもないでしょうね。ニッポンの介護施設に似ている。示唆的です。

流動食とは行かないまでも、もっと手軽でシンプルな食事が見直されてもいいと思う。その点パーコレーターで入れたコーヒーとピーナツバターかなんかのサンドウィッチがあれば満足というアメリカ人はエライと思う。

ああ、メグレ警視もいつもオフィスではビールとサラミのサンドウィッチを食べてますね。

いろんなものがたくさん入っている幕の内弁当ももとは芝居小屋での「ハレ」の食事。そんなたぐいのものをいつも昼食に食べるようになった。現代ニッポンで、ハレとケの区別がなくなっているのは悲しいことです。NHKの陰謀か。

岡 さんのコメント...

チキンラーメンはそっけないほどシンプルな即席麺ですが、きょうスーパーで確かめたところ一食分に入っている食塩が5.1グラムとなっていました。驚異的な量です。食べた感じではそんなに塩辛くないのですが。

余丁町散人 さんのコメント...

5.1グラムは多いのですか? あまり健康管理をしない方なのでピンと来ませんが、毎朝サプリメントと一緒に武田の降圧剤(プロブレス?)を飲まされてます。なれれば習慣になるので塩分を控えるためにいろいろ苦労するよりは楽かな。

岡 さんのコメント...

厚生労働省は成人1日の食塩摂取量は10gという目標をもっているようです。チキンラーメンだけで半分というのはつらい。案外塩辛い味付けが多い欧米食が6g程度というのは本当でしょうかねえ?

食塩の害は高血圧の原因となること、あらゆる物質の中で最強の発ガン物質でもありうることだと思います。(摂取量での比較ですが)

栄養学的な見地からいうと次のようなのが一般的でしょう。
http://www.shokulife.com/articles/archives/148

ナトリウム量でしか表示していない場合は
ナトリウムmgx2.54/1000=食塩g
で食塩の重さに換算できます。
(Naclの分子量は23+35.5=58.5gなので)

関係ない話ですが、2.54という数値はインチとセンチメートルの関係でもありますね。

余丁町散人 さんのコメント...

どうもご解説有り難うございました。塩は一日10グラムですか。節約しよう。

ちなみにこの本(↓)面白いですよ:

Amazon.co.jp: 「塩」の世界史―歴史を動かした、小さな粒: マーク カーランスキー, Mark Kurlansky, 山本 光伸: 本