NIKKEI NET(日経ネット):社会ニュース-内外の事件・事故や社会問題から話題のニュースまで: "米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)がカビ毒や残留農薬で汚染された「事故米」を食用に転売していた問題で、同社が殺虫剤「メタミドホス」が検出されたもち米について、1年以上長期保管する手法で農薬の濃度を薄めていたことが9日、分かった。カビ毒などの汚染部位を除去する手口に比べ容易で、偽装にかかる費用を抑えたうえで利ざやを得ていたとみられる。"でも記事で紹介された専門家の見解(ネットでは省略されている)では、一年以上も倉庫で保管すれば農薬成分は揮発して無害になると言う。だったら、なんで農水省はこのコメを市場から隔離しているのだ? とてももったいないことではないのか。
無害で安いなら、おいらも買いたい。けれども買えない。農水省が隔離してしまうからだ。輸入米はわざと腐らせて処分してしまうのがあいつらのやりかた。そんなことをやっていながら、食糧危機だとか、食べ物を大切にしようとか言っているのは、片腹痛い。
10 件のコメント:
この場合、メタミドホスは量も少ないし、揮発するからそんなに問題じゃないんですね。輸入米を売らずに保管してわざわざカビ生やしてから処分することの方が大問題だと思う訳です。「カビの生えたピーナツは絶対食べてはいけない」理由が今回問題になっているアフラトキシンですね。
農水省はニッポンの農民の所得の向上しか考えていないから、科学的な安全性とか、ニッポンの農業の将来や、ましてやニッポンの消費者の利益なんかはまるで眼中にないのです。これで「外国食品は危険、国産品はそんなことはないから高くても買え」という大衆洗脳が出来ればいいのです。
アホな韓国大衆は米国牛肉BSE問題で集団ヒステリーを起こして国際社会から笑われていますが、ニッポン人も所詮同じなのが悲しい。一衣帯水だな〜。
>わざわざカビ生やしてから処分することの方が
アフラトキシンを産生するカビは、気候上亜熱帯以南でしか繁殖せず、日本国内での発生事例はありません。
件のカビは保管中に生えた訳じゃなく、輸入された時点ですでに生えていたわけです。輸入食品のリスクですね。
ニッポンはもう亜熱帯地域じゃなかったですか? 今後アフラトキシンもやばいですね。
とにかく、コメにしろキノコにしろ刺身にしろクジラにしろ、国産にしろ輸入品にしろ、天然の動植物には毒や寄生虫がいっぱい。輸入品の危険性だけを政治的に取りあげて大騒ぎするのは為にする議論だとおもいます。国産農産物での食中毒や健康被害の発生件数と比較すると(食料自給率は40%しかないのに)国産の方が圧倒的に多い。でも国産品については騒がない。おかしいですね。
先だっての私の投稿は二つの話がごっちゃになって入っているので、整理します。当初報道のおかげで「中国米のメタミドホス」の問題と思っている人がいまだに多いようなんですが、そうじゃないという意味では共通。
① 事故米があることが問題なのではない。不良品は一定の確率で発生するものなので今回の件はそれの処理をどうするかで捻じれたということ。根底には、輸入に高率関税をかけているため、ミニマムアクセスをしなければならず、わざわざ使い道のない米を輸入しているという問題です。
② 「中国米の残留農薬=メタミドホス」は今回は軽微な話。先に書いたとおりですが、人工的な農薬を自然に発生するカビより問題視するのはまったく馬鹿げたトンデモ論で、今回深刻なのはカビ毒。放っておくと蒸散する農薬と違ってカビは放っておくと増えますからね。
今回の「毒米」の事件で問題にするべきは、コメのむちゃくちゃな高関税を認めて貰う交換条件として農水省側が進んで受け入れているミニマムアクセス(MA)の制度そのものなのに、農水省はMAはWTOから押しつけられた制度であり今回の毒米も外国産のコメを輸入したからだと巧みに問題転嫁を図ってますね。マスコミも完全にそれに同調している。最初はMA米は全量死蔵して腐らせるつもりだったが(だからトン数だけが重要で日本人好みの味のコメは輸入されていない)、年々トン数が増えて世論の風当たりも強くなりさすがにそれも出来なくなって、放出した。実際は「処分してくれ」と業者に渡したもの。亜熱帯気候の日本で「腐らせる目的で」保管しているとカビも生えるわな。
しかし、本当に「使い道」がなかったのかどうか。そこはきわめて怪しいんじゃないですか。アフラトキシンにしたって、現に加工されるなりなんなりして食べてしまった後だし、他方で科学的に安全な量だって証明されてもいるわけで。そもそも農水省が「非食用」とした基準だって、食べられないから「非食用」としたわけではなさそうですよね。
ようはこの事件、ブランドものの酒でさえ、それなりの安全性を確保しさえすれば輸入された「事故米」「汚染米」だって問題なく利用できて、コストも下げられると、一石二鳥のメリットを間接的に証明しているようにしか思えないんです。経済合理的にいえばそれで何の問題もないじゃないですか。安全性だって十分なんだし。しかも福田さんが辞職した直後ですよね、この話題。タイミングがすごすぎるので、あまりにあまり。三笠フーズの老経営者をいじめても(責任はそれなりにあるとしても)、なんにもならない気がします。
地球温暖化問題では武田先生を批判して、その批判が池田信夫氏から「地球温暖化は二酸化炭素が原因という説はむしろ少数派」と際批判される安井至先生だが、事故米とそれに関わる食の安全問題がテーマである今回の文章はまともだ。
http://www.yasuienv.net/MikasaFood.htm
下の方のまとめを読んで納得した。(以下一部引用)
>日本にいると、食には完全に安全なものがある、と誤解をしてしまいがち
>生産国や、メーカーまで満遍なく均等に選択するのが、リスク回避の最大のコツ
>食の最大のコツはこだわりを捨てることだ。なんでも食べるのが正解。
>食材供給不安が高まったときには、別のルールを導入することになりそう
日本政府は、三笠フーヅの毒米は「毎日食べ続けても健康上問題ない」と繰り返して言っている。だったらなんで「ポジティブリスト」で農薬の基準をそんなに低く決めたのか?
要は、残留農薬規制は、外国からの農産物輸入をブロックしニッポンの農家を保護することが目的だったってことを自分で白状しているようなもの。語るに落ちたとはこのこと。
健康上問題なくおまけに安いんだったらおいらも買いたいけれど、残念ながら農水省はこれを隔離してしまうので普通の店では売っていない。三笠フーヅに通販を申し込もうかな〜。
安井先生も私の直感と同じで今回の問題は農薬じゃなくてカビ毒だという認識ですね。直感と言ってもものを考えていてちょっと調べれば良い程度の知識があれば分かる話ですが。日本のマスコミの質は中国米より低くて、アフラトキシン・カビ米並みだと言うことでしょう。
この事件は基本的に経済犯罪であって、かつて無茶苦茶な為替レートを設定していた東欧諸国で闇両替がはびこったのを思い出しました。闇両替は当然違反なのですが、西側では、「あれでは闇が流行るのは当たり前」と冷めた見方が当たり前でした。制度が歪んでいれば経済「犯罪」は起こる、それを抑えようとすればソ連並の統制経済になるという、それだけのことです。
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