最近朝飯はミューズリー。簡単でとてもおいしい。栄養のバランス抜群。準備や後片付けの手間もかからない。それに何処でも買える(山中湖でも)。「貧乏人は麦を食え」とはさる名宰相の名言。ひょっとしたら、これこそがニッポンの老人問題の解決策ではないか、と考えた。
今食べているやつは「カントリーファーム フルーツナッツミューズリー」というドイツ製のもの。中身は、オート麦、小麦、レーズン、ライ麦、コメ、ヒマワリの種、コーン、ココナッツ、カシューナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ。ミューズリーにもいろいろあるが、これが一番安くて質実剛健で、その意味で一番本格的。手間暇を掛ける必要がないのが一番いい。
「ニッポンの朝ごはん」というものがブームだが、散人に言わせればあれは日本でも「特殊な」朝食でしかない。つまり家庭内労働力がただであるイエ社会の食事か、値段を客からぶったくることが出来る温泉旅館の朝ごはん。普通の家庭ではあんなもんを食ってなかった。現に、富士五湖地方では朝ごはんは伝統的にトウモロコシ団子だったし、和歌山では茶がゆだし、江戸ではぶっかけ冷や飯だった。全員が働かなくてはならない昔の家庭ではあんなチマチマした手間のかかるものは朝には食わなかったのである。「早寝早起き、炊きたての朝ごはんこそニッポンの伝統」というお上肝いりの食育は、コメ農家への配慮が先行するあまり、かなりの作られた神話の上に成り立っているものだ。
ところで今の老人介護。かなり手間暇が食事の世話に割かれている。ミューズリーなら寝たきり老人でも自分で用意できる朝ごはんだ。さらに老人の年金も「マクロ調整クローズ」とやらのおかげで将来減る一方。とても高い日本のコメを食えるような余裕はなくなってしまうだろう。手間暇がかからずお金もかからないミューズリーこそが老人問題の解決につながるのではないか。池田勇人が言ったように「貧乏人は麦を食え」なのである。
オートミールとかミューズリーはいやだという人は、好きになるように若いうちから準備を始めておいたほうがいい。こういうことこそホントに役に立つ「自己防衛策」なのである。
4 件のコメント:
おお。散人先生もこれですか。
今我が家にあるのはスイスのなんですがどうにも甘ったるくて、イマイチです。この銘柄はどうですか?
親、あんとに庵さんもミューズリー党でしたか。この銘柄甘さとうとう控えめ。最初は砂糖が入ってないのかと思った。おまけに固い。20回ぐらい噛まないと飲み込めない。質実剛健ですぞ〜。
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
散人さんのサイトでアトキンス式ダイエットを知り、自分も始めてみたところです。それに、ベルニエールの微発泡ミネラルウォーターもこのサイトで知って愛飲しております。ところで、この「ミューズリー」はアトキンス式ダイエット的にはOKなのでしょうか?
厳格なアトキンスダイエットではミューズリーはダメですが、6ヶ月ぐらいやった後で安定期に入ればおすすめできます。よく噛まねばならないし、繊維分が多く血糖値が急に上がらないので理想的な「ローカーボダイエット」。
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