2008年7月25日金曜日

カタール・アルジャジーラ:世界が餓えているというのにニッポン人は一個1万2千円のメロンを食べている!

NHK衛星放送で中東のアルジャジーラを見ていたら、めずらしいことに日本の報道が出てきた。北海道の夕張メロンが高値で売られている場面とか、日本人は食い過ぎでメタボになったので政府はメタボ社員がいる会社には「罰金」を課すことにしたとか、日本人の食生活について報道していた。結論は「世界で飢餓が発生しているというのにニッポン人は贅沢のし過ぎ、そんな金があるんだったら飢えている国を援助するべきだ」というもの。参ったね。でも一理ある。

アルジャジーラが根本的に間違っているのは、ニッポン人は「実質的」にはとても貧しいと言うことを見逃していること。高いメロンなどのブランド食材を宣伝に惑わされて食っているが、高いメロンでも安いメロンでもメロンはメロン。実質消費量は変わらないので、可処分所得が制度的に目減りしているだけに過ぎない。この他にも無数の異常な値段の食材が存在するから、日本のエンゲル係数は欧米諸国やシンガポールなどの先進国の二倍以上に達しているのである。可哀想にも世界でもっとも搾取されているのはニッポン人消費者なのだ。そんな連中から高い石油代金をぶったくるのは、やめて欲しいと思うよ。

ところで、昨日は土用の丑の日とかで、ウナギが大いに売れたらしい。安い中国産ウナギが姿を消して国産ウナギが高値で売れるようになり生産者は大笑いらしいが、買う方も買う方で、えらく景気が良い。散人なんかは株が下がってすっかり貧乏になったので今年はウナギは食べないことにしたのに、日本の不況なんて何処にいったんだろう? 株が下がったのは日本の既得権集団のごり押しのためだが、おかげで既得権集団が裕福になったのだろうね。

こうなると都市貧民が期待できるのはWTOによる外圧しかないな。幸いニッポンの既得権集団(農水省)は交渉で孤立しつつあるという。頑張れ、諸外国。ニッポンの食い物の値段を下げてくれ!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

散人さん、株で損してます?

私は昨年以降は売りから入ってそこそこ儲かってます。

少なくともここしばらくは、buy & hold が王道とはとても言えないような状態が続くと思います。

Unknown さんのコメント...

高齢者の投資は保有している資産の運用だから、基本的にショートはやらない。だから株安、債券安、不動産安、円安となればいくら分散投資をしていてもダメージを受ける。資産の二三割を損した人は普通じゃないかな。

高齢者は年金だけでは食えないので資産を取り崩して生きている。平均年齢で死ぬとしても公的年金以外に一億円は必要だと言われている。不幸にして長生きしてしまえばもっと必要。医業技術革新があってみんな120歳まで生きるようになれば必要資金は3億円。寿命にタイマーを付けるわけにも行かないので、お金がなければ野垂れ死にか自殺するしかない。

そうならないように日頃の生活様式の質実化が重要になる。既得権集団を食わすためだけに高価格が付けられている商品は蛇蝎のごとく避けるべし。そうすれば経済も健全化し資産価格も正常化するので一石二鳥。