2008年7月21日月曜日

20号線沿い甲府盆地はヒューストンみたいになったことや道の駅にはゴミ箱がないことなど……

急にクルマの警告灯が点灯。ブレーキランプが切れたとのこと。顔見知りのガソリンスタンドに寄って頼むとテールランプの外し方が分からないから出来ないという。富士吉田のオートバックスに電話するとOKとのことで出かけたがスタッフは途中でギブアップ。この外車はやったことがないという。県内唯一のディーラがある甲斐市まで山梨県観光をかねてドライブ。いろいろ勉強した。

お勉強したこと:

  1. 甲府盆地と郡部(南都留郡)別の気候、別の文化。標高差は1000メートルもないのに山中湖と温度差が10度もある。風土も全く違う。山梨県の地理的文化的一体性はかなり疑問。武田信玄の時代からそうだったらしい。アフリカ諸国の国境線が人為的に決められたことが諸問題を引き起こしているが、ニッポンだってそうじゃないかな。

  2. 甲府盆地では道路建設の進捗がすさまじい。今年カーナビのデータを最新版に入れ替えたばかりなのに、それにも載っていない新規道路がどんどん出来ている。さすがは建設省出身で「国から県に道路建設用のお金を取ってきます」と公約した知事が当選しただけのことはある。幹線道路沿いの風景はドライブインやレストランののっぽの看板が立ち並び、巨大駐車場を併設したショッピングセンターが軒を並べ、まるでヒューストンのイナカを走っているような錯覚にとらわれた。こういう知事に限って「ニッポンの伝統と文化が大切でグローバリゼーションはケシカラン」とか言うのだけれど、国からぶんどった予算での道路建設の結果が日本の地方の「ヒューストン化」では、情けない。

  3. 欧州車ディーラーの話では県内ではレクサスが強いらしい。トヨタが富裕層の顧客をバッチリ囲い込んでおり、売れるのはレクサス、その次にベンツかBMWで、アウディは相手にされないとのこと。今月は一台も売れないとぼやいていた。でも地方景気はいいみたい。工業団地沿いの高いファミレス(東京の倍ぐらいの値段)は家族連れでどこも満員。食べるのに苦労した。

  4. ちなみにテールランプの外し方だが、単純に引っ張ればそのまま抜ける。バカみたい。

  5. 帰りに鳴沢村を通る。道の駅に立ち寄って休憩し灰皿を掃除しようとすると、ゴミ箱がない! 「ゴミ持ち込み禁止」という看板がある。国土交通省の役人は、「駅」とか「宿場」とか立派な言葉を使うくせに、「駅」というものが旅人に提供する一番基本的なサービスを拒否しているのだ。そのくせバカダカイ地元産品を所狭しと並べて商売気を出している。鳴り物入りで売っている地元の民芸家具とやらの値段に驚倒。100年ものの骨董より高いのだ。「お前らのゴミは持って帰れ。でも、おいらの売るもんには高いカネを払え」というわけ。早々に立ち去って近くのローソンに行きました。コンビニは安くて親切だし、ゴミ箱もある。みんなコンビニに行くのは、むべなるかなである。


補足:山中湖周辺のいいアンティークショップ:

里庵

店主(宮本さん)の趣味が良い。日本のものはもちろん、中国、アフリカ、ヨーロッパなどからいいものを安くたくさん集めている。アンティークのいいところは、消費税がかからないこと。今どきのにわかこしらえの地元特産品でぼられて、その上「お上」に税金まで払うのはごめんだ。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

松尾芭蕉は「奥の細道」から自分の出したゴミを江戸まで持ち帰ったのだろうか?

おいらの土地によそ者はゴミを持ち込むなと言う感情なのだろうが、ニッポン人の「よそ者嫌い」排他根性をよくあらわしている。そのくせ商売気だけは一人前で、よそ者からは最大限にお金をぼったくろうとする。国際機関の調査によると日本の観光地としてのランキングは先進国では最下位であるとのこと。日本の観光インフラはいいのだが、ニッポン人のよそ者(外人)嫌い風土がランキングを低下させたとの説明だ。観光客にゴミを持ち帰らせているようじゃ、仕方がないか。